年収1000万円より貯金1000万円の方が簡単?年代別でみる、貯金1000万円以上の割合
「年収1000万円」と「貯金1000万円」、実現するのが難しい方はどっちか考えたことありますか?20代後半の平成ゆとりBloggerですが、常に年収と貯金について頭を悩ませています。
筆者の個人的な意見ですが、断然「貯蓄1000万円」のほうが「年収1000万円」より難易度が低いと思います。なぜなら、年収が1000万円なくても貯金を1000万円貯められるからです。更に、年収が低くても倹約を重ね、「時間」を費やす事で貯金1000万円を実現できるからです。
このトピックについては様々な意見があると思います。今回は「年収1000万円」と「貯蓄1000万円」について実際どちらの方が実現するのが難しいのか考えてみたいと思います。
目次
年収1000円万と貯蓄1000万円は人口の何パーセント?
先日読んだ記事によると、年間になるそうです給与額が1000万円を超えるのは全体の4.5%、人数にして約220万人になるそうです。
対して、二人以上世帯で金融資産を保有しない世帯も含む調査実数3579世帯のうち38.3% が金融資産が1000万円を超えているのです。ここで一つ驚いたのは、金融資産を保有していないという割合が22.7%と非常に高いということです。
ということは、単純に考えると年収1000万円の方が貯蓄1000万円の割合とりかなり低いので、年収1000万円のほうが「難易度が高い」といってもいいのではないでしょうか。
年間給与額が1000万円を超えるのは、給与所得者4945万人のうち全体の4.5%に過ぎません。人数にして約220万人です。では、年間給与水準と比率もあわせてみていきましょう。
・100万円以下:8.4%
・100万円超200万円以下:13.5%
・200万円超300万円以下:15.8%
・300万円超400万円以下:17.5%
・400万円超500万円以下:14.8%
・500万円超600万円以下:10.1%
・600万円超700万円以下:6.3%
・700万円超800万円以下:4.3%
・800万円超900万円以下:2.9%
・900万円超1000万円以下:1.9%
・1000万円超1500万円以下:3.3%
・1500万円超2000万円以下:0.7%
・2000万円超2500万円以下:0.2%
・2500万円超:0.3%
金融資産が1000万円以上なのは、二人以上世帯で金融資産を保有しない世帯も含む調査実数3579世帯のうち38.3%。ちなみに全体の分布もあせてみておきましょう。
・金融資産非保有:22.7%
・100万円未満:3.6%
・100万円以上200万円未満:3.9%
・200万円以上300万円未満:3.2%
・300万円以上400万円未満:3.9%
・400万円以上500万円未満:3.4%
・500万円以上700万円未満:7.8%
・700万円以上1000万円未満:6.8%
・1000万円以上1500万円未満:10.0%
・1500万円以上2000万円未満:7.0%
・2000万円以上3000万円未満:8.6%
・3000万円以上:12.7%
※無回答は6.4%ある
年代別でみる、1000万円以上貯めている割合
冒頭でも述べましたが、年収が高くなくてもコツコツ「時間」をかけて貯金を増やす事ができます。
なので、年齢を重ねれば重ねるほど平均貯蓄額が増えるのは自然なことです。金融広報中央委員会が2018年11月9日に発表した「家計の金融行動に関する世論調査」の[単身世帯調査]と[二人以上世帯調査](2018年)によると、一人暮らしの人のうち20代の2.9%しか貯蓄が1000万円以上あると答えませんでした。それに対して、60代は52.8%が貯蓄が1000万円以上あると答えました。
一人暮らしの人のうち、20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています。(データより、ガイド西山が計算)
●20代・・・2.9%
●30代・・・17.5%
●40代・・・28.9%
●50代・・・42.6%
●60代・・・52.8%
では、二人以上の世帯の場合はどうでしょうか。20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています。(データより、ガイド西山が計算)
●20代・・・5.0%(一人暮らしでは2.9%)
●30代・・・21.0%(一人暮らしでは17.5%)
●40代・・・39.9%(一人暮らしでは28.9%)
●50代・・・53.5%(一人暮らしでは42.6%)
●60代・・・62.0%(一人暮らしでは52.8%)
都内に住んでると、年収1000万円でも年間100万円貯まらない?
世代別で1000万円以上貯蓄している割合を見て驚いた人は多いのでないでしょうか?特に二人以上の世帯で貯蓄1000万円を超えている世帯は30代でも21%とかなり高い割合でした。
なので、年収1000万円あれば貯金1000万円を貯めるのは簡単なのでは?と考えてしまうでしょう。
しかし、高年収な仕事は都会、特に東京に集中しています。以前、「年収1000万円でも都内で子育てをすると年間100万円も貯蓄できない」という記事を書きました。都内で家族を持ち、子育てをすると驚くほど支出が多く、年収が1000万円あってもお金が貯まらないというのが現実です。
いい仕事は都会にある、でも生活コストが高い。田舎にいけば生活コストは低く抑えられるけどいい仕事がない。目的が「1000万円を貯める」ことであれば、時間はかかるけど田舎で暮らすのが一番の近道かもしれない、と考える筆者です。