ZOZO（3092）の株価は底を打ったのか？前澤社長の「本気」、次の一手に注目せよ
ZOZO前澤氏が「本業に集中する」ため、ツイッターを休止してから1ヶ月弱。前澤氏のツイッター復活を心待ちにしているのは筆者だけじゃないはずです。
そんなZOZO（3092）の株価ですが、今日は「底を打ったのか？」と感じさせるような値動きを見せました。
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ZOZOの株価は底を打った？日中の急反発
今朝、ヤフーニュースにてNIKEとノースフェイスの「ZOZO離れ」についての記事が投稿されました。
「ナイキ」が小売店に対して、2020年6月から「ゾゾタウン」での取り扱いを一切やめるように通達を始めたと、日本を代表するスニーカーショップを率いる本明秀文アトモス社長がファッション週刊紙「WWDジャパン」（2月25日号）の連載で明言。
また、「ノースフェイス」は今月18日から出品を見合わせており、「完全撤退に向けた準備に入っている」と「夕刊フジ」が報じた。
きっかけはやはり、有料会員制割引サービス「ZOZOARIGATO」（ゾゾアリガトウ）の導入だ。
ついにNIKEやノースフェイスも「ZOZO離れ」へ(松下久美) - 個人 - Yahoo!ニュース
しかし、株価はヤフーニュースの投稿に全く反応せず、前場は約4%高で引けました。
後場に入ってから株価はジリジリ上昇しましたが、14時に日経がノースフェイスのZOZO離れを報道すると、株価は一気に4%近く下落しました。
スポーツ用品のゴールドウインは衣料品通販サイト「ゾゾタウン」への出品を取りやめた。これまで主力のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」と「ヘリーハンセン」を出品してきたが、18日にすべての販売を停止した。
ゾゾは1月末の決算説明会で、有料会員サービスを開始後に42ショップが離脱したと公表した。日本経済新聞社の取材では2月25日現在、新たに時計ブランド「ハミルトン」などを含む5ショップ以上がゾゾタウンへの出品を停止している。
「ザ・ノース・フェイス」もZOZOへの出品停止 :日本経済新聞
そんな中ZOZOの株価は急反発を見せつけ、日中高値付近の+4.7%で大引けとなりました。
この急反発を見て、「悪材料出尽くしなのか？」と感じた人は少なくないのではないでしょうか。それもそのはず、2019年に入ってからZOZOは日経平均とTOPIXに対して大きく出遅れています。2019年の日経平均、TOPIX、ZOZOのそれぞれの騰落率は以下の通りです：
- 日経平均 +7.6%
- TOPIX +8.5%
- ZOZO +1.6%
ZOZOの株価は悪材料出尽くしで底を打ったのでしょうか？
ZOZO株価低迷の原因？悪材料織り込み済みか
そもそも、なぜここまでZOZOの株価は低迷しているのでしょうか？
2018年7月の上場来高値から60%弱も下落しているZOZOですが、主に2つの原因があると考えられます。
- 一つ目がオンワードやノースフェイス等の出展企業の出品停止。
- 二つ目が「ZOZOスーツ」を始めとした自社ブランド（PB）事業の不振。
オンワードに続き、ノースフェイスやナイキが出品停止を表明する中、ZOZOの将来の不透明感が株価に織り込まれてきました。
しかし、証券会社のアナリストはそこまで悲観的になる必要はないと指摘しています。そろそろZOZOの株価は悪材料を織り込み、反発しようとしているのではないでしょうか？
19年3月期業績に与える影響については「軽微」との見方が多い。ゾゾタウンに出店する店舗の数は18年9月末時点で1183店。単純計算では1店あたりのシェアは0.1%に満たない。JPモルガン証券の村田大郎氏は「（若者に人気の）大手セレクトショップのような取扱額の大きいブランドの出品停止が相次がない限り、影響は限定的」と指摘する。
ゴールドマンの杉山氏は、ゾゾタウン会員の年間購入金額（4万6120円）などをもとに、「割引会員が購入額を年8000円以上増やせばZOZOの業績にプラス」と試算する。
