【12月26日のマーケットまとめ】日本株はまだ落ちるナイフ?個人の投げ売りvsクジラ(公的年金)買いの構図
本日は東証1部の売買代金は2.3兆円に満たない薄商いでしたが、指数はかなり上下しました。寄り後、日経は+2%程度まで上昇しましたが、10時頃から徐々に下がり、後場には日経・TOPIX共にマイ転しました。しかし、14時頃から相場は急騰してプラス圏内で引けました。
では、相場はなぜこのような値動きをしたのでしょうか?
著者は、今日の相場は個人売りvs公的年金買いに左右されたのではないかとも思っています。流れ的に、夜間アメリカ休場→日経反発して寄る→個人の追証売りでじりじり下がってマイ転→GPIF等大引けにかけての年金買いでプラ転して引ける、という感じでしょうか。
↓に今日の主なニュースを掲載しました。今日の需給に関する報道がかなり見られました。
- ロイター:日経平均は一時1万8900円台、「大手証券で追証大量発生」の声
「大手証券で4ケタ規模の追い証が発生したとの観測が出ている。規模としては大きく、相場への影響が懸念されている」(国内証券)との声が出ていた。
日経平均は一時1万8900円台、「大手証券で追証大量発生」の声 | ロイター
→松井証券のマザーズの信用買い評価損益率が昨日の時点で‐34.97%(下に詳細) - 日経新聞:東証大引け 6日ぶり反発、自律反発狙いの買い 米株相場への警戒で一時1万9000円割れ
株式の組み入れ比率を維持するために、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など国内年金が「東証株価指数(TOPIX)型のバスケット買いを入れていた」(国内証券ストラテジスト)との観測もあり、相場を下支えした。
東証大引け 6日ぶり反発、自律反発狙いの買い 米株相場への警戒で一時1万9000円割れ :日本経済新聞
→日経平均で一番ウェイトが高いファスト・リテイリング(9983)がザラ場引け(大引けオークションの需給が合わずに引けなかった)。大引けターゲットの大きなGPIFの買いバスケット? - 東証「空売り比率」46.5%(前営業日42.7%)
→損切りによるロング・セルより、ヘッジファンド等の空売りが多かった。昨日はマーケットが下げた割には空売り比率が低かった(個人投資家の損切り主導)。 - 松井証券:「マザーズ銘柄の26日の信用買い評価損益率は‐32.63%(前営業日比+2.34%)」
→マザーズ指数の+2.49%よりも信用買いの評価損益率が小さい。まだ損切りをせず引っ張ってる個人が多い?