平成ゆとりBloggerの戯言

平成生まれ、ミレニアル世代Bloggerのきままなブログ。時事・株ネタ満載。自称ミニマリスト。

【マーケット】個人投資家泣かせの大惨事。恐るべし、マザーズのサンバイオ(4592)ショック

昨年末のソフトバンク(9434)の大惨事に続き、株式市場でまた大惨事が起きてしまいました。。

 

バイオベンチャーのサンバイオ(4592)という株が4日連続ストップ安の末、やっと取引再開を果たしました。

 

2016年にアキュセラ・インクが6日連続ストップ安を記録しましたが、バイオの悪夢が再び訪れました。。

6日連続ストップ安の悪夢から生還したアキュセラ・インク、大塚製薬に見放されてストップ安の悪夢ふたたび : 市況かぶ全力2階建

 

目次

 

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サンバイオ(4592)株価暴落の背景

11月に外傷性脳損傷のフェーズ2試験を成功したことで、慢性期脳梗塞を対象とした米国フェーズ2b試験への期待感が膨らんだ。サンバイオを追いかける担当アナリストも、1万3000円や1万2500円といった目標株価を付与し始めた。「プロがそう言うなら、そんなものか」と思い始める投資家が増えて当然だ。

1月29日の引け後、再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした米国でのフェーズ2b臨床試験の解析結果速報を発表。結果は「主要な評価項目を達成できなかった」だった。

これを受け、1月29日終値1万1710円だった株価は、4日連続のストップ安となった2月4日時点で(3710円)まだ全株一致していない。ここまでの下落率は68%。時価総額で約4000億円が、わずか4営業日にして消えた

https://shikiho.jp/news/0/264216

 


マザーズ指数におけるサンバイオのウェイト

一昔前までは、ミクシィ(2121)がマザーズで一番ウェイトが高く、そーせい(4565)が二番目でした。

 

しかし、去年のメルカリの上場を受け、更には直近のサンバイオの急騰を受け、マザーズ銘柄の上位銘柄が様変わりしました。

 

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発表前、1月29日終値時点におけるサンバイオのマザーズ指数ウエイトは「13.7%」だった(この時点の2位メルカリが6.0%、3位ミクシィが5.7%、4位そーせいが3.2%、5位サイバーダインが2.9%)。275銘柄が上場している東証マザーズ市場において、指数ウエイト13.7%は驚異的数値だ。

その指数ウエイトは、①サンバイオ株の急落(サンバイオの指数ウエイト低下要因/その他銘柄の指数ウエイト上昇要因)、②1月31日より12月IPO銘柄(計12銘柄)がマザーズ指数の算出対象入り(サンバイオなど12月IPO以外の銘柄の指数ウエイト低下要因)で変化した。

https://shikiho.jp/news/0/264216

 

大打撃を負った個人投資家

冒頭にも述べましたが、ここ数ヵ月は個人投資家にとってかなり厳しい相場環境となっています。また、個人投資家だけでなく海外のヘッジファンド等の成績も揮わず苦戦しています。 

 

今回のサンバイオは1月29日時点で信用買い残が394億円分ありました。マザーズ市場全体で2282億円の信用買残のうち、17%強がサンバイオだったのです。

 

信用買いがかなり多かった銘柄ということもあり、大火傷をした個人投資家はかなりいることが想像できます。

 

昨年12月の日経平均株価の下げ幅はリーマン・ショック直後の08年10月以来の大きさ。特に18日から25日までのわずか5営業日で2351円も下落した。信用買いしていた個人の多くが含み損に耐えきれなくなり、一気に買い持ち高の解消を余儀なくされた。含み損が減ったのは、ダメージの大きい銘柄を処分売りした結果でもあるのだ。

個人は、相場全体が戻り始めた年明け以降にも、やけどを負った。典型例は、東証マザーズ上場のサンバイオ。治験の不調をきっかけに急落し、1月30日以降はストップ安(制限値幅の下限)水準までの下落が4日連続した。

東証1部でも、個人による信用取引が活発な銘柄の値動きがさえない。直近の信用買い残が多い日本板硝子やりそなホールディングスといった銘柄は、日経平均が上昇しているのに反して下落が目立つ。

この結果、個人の売買は全く盛り上がらない。松井が1日に発表した1月の売買実績では、個人の現物取引の1日平均売買代金が12年11月以来の低水準となった。カブドットコム証券が4日発表した同様のデータでも、1日平均の売買代金は前月比で1割減った。』


www.nikkei.com

 

著名個人投資家CIS氏参入

そしてついに今日、あの著名個人投資家のCIS氏がサンバイオに参戦しました。

 

前場中に36万株を購入し、後場に2万株を買い増しました。

 

おそらく含み益を抱えているはずですが、CIS氏の売りタイミングに今後は注目したいと思います。

 

 


今回の大惨事で恩恵を受ける銘柄は?

今回のサンバイオの大惨事で大きく損をした個人投資家は少なくないでしょう。そこで、この大惨事で一番恩恵を受ける銘柄について考えてみたいと思います。

 

SBIホールディングス(8473)

今日の前場の売買代金上位・PTS出来高上位を見てみると、どちらも圧倒的にサンバイオが一番でした。

売買代金上位では、売りの売買代金が11,292,000,480円、買いの売買代金が10,650,391,620円

PTS出来高上では、売りの出来高2,237,600株、買いの出来高2,187,200株となっていました。

マーケット|SBI証券

 

手数料がどこまでSBIに入るかは定かではないですが、間違いなくSBIホールディングスは恩恵を受けるでしょう。

特に、売買手数料だけではなく、信用取りに関わる貸し株料等のファイナンス面でも収益が予想されます

2016年のアキュセラの時は、大失敗したSBIですが、今回に関しては「株価変動による当社業績への影響は皆無」と発表しています。

アキュセラ・インクの買い増しが止まらないSBIホールディングス、ついに3分の1を超えて特別決議の拒否権を獲得 : 市況かぶ全力2階建