平成ゆとりBloggerの戯言

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痴漢で起訴されたら99%有罪になる?わいせつ罪に問われた外科医で見る「冤罪」の恐ろしさ

電車で痴漢と間違われないように両手を挙げて電車に乗っているサラリーマン、見たことあります?それが、意外といるんですよ。特に通勤時の満員電車に乗ると、そんなサラリーマンをよく見かけます。

 

冤罪」は男性にとっては恐ろしい「リスク」です。社会的に信用を失う、そんなリスクを回避するために両手を挙げて電車に乗るわけですが、「電車での痴漢冤罪」のような状況はどこでも起こり得るのです。

 

今回はそんな状況が病院で起きた、恐ろしい事件について書いてみたいと思います。江川紹子というジャーナリストの記事を元に振り返りたいと思います。

 

手術直後の女性の胸をなめたなどとして、40代の乳腺外科医が準強制わいせつ罪に問われていた事件。東京地裁(大川隆男裁判長)は20日の判決で、外科医を無罪とした。

 

news.yahoo.co.jp

 

目次

 

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事件の経緯、検察・弁護側の主張

事件に発展した経緯:

 

事件の経緯は次の通りだ。
 

同年5月10日、東京都足立区内の病院で、右胸の腫瘍を切除する手術を受けた30代女性患者のA子さんが、病室に戻った後、主治医の乳腺外科医からわいせつな行為を受けた、と知人にLINEで連絡。その知人が警察に通報した。地元警察署の警察官が病院に駆けつけ、女性の左胸から微物を採取するなど、刑事事件としての捜査を始めた。

 

A子さん証言の犯行態様:

 

裁判でA子さんが訴えた被害は、一瞬舐められたといった程度のものではない。


「乳首のあたりを、すごい吸い付くように、かぷっと舐めたり吸ったりして、よだれとかもべちょべちょですごく気持ち悪かった」


 しかも舐められていた時間は「5分以内」というのだから、それなりの時間続いたようだ。A子さんがナースコールで呼んだ看護師が来ると、医師は逃げるように出て行った、という。
 その約30分後に、医師は再びベッドサイドにやってきて、今度はA子さんの胸を見ながら、手をズボンの中に入れてマスターベーションをしていた、とも証言した。

 

確かに、A子さんの証言の様な事が実際起きていたら大問題です。医者としてやってはならない事なのは間違いないですし、厳しく罰せられるべき行為です。

 

しかし、弁護人が指摘する「状況」によると:

 

一方、弁護人が指摘する「状況」とは、たとえば次の諸点である。


・事件があったとされるのは、4人部屋で当日は満床だった
・A子さんのベッドは出入り口のすぐ横で、しかも入り口の扉は常時開け放たれていた
・隣のベッドとは1メートルしか離れておらず、遮るのは薄いカーテンのみ。しかも、そのカーテンは床から35センチまでしかなかった
・病室には、医師や看護師などが頻繁に出入りしていた
・A子さんはナースコールを手にしていて、実際に45分ほどの間に7、8回鳴らし、その都度担当看護師がベッドサイドに来ている
・外科手術後の患者の皮膚には血液や体液が付着しており、感染リスクを知っている医師が舐めるなどというのはありえない

 

 さらに、医師が着ていた手術衣ズボンのウェストは、ゴムではなく紐で結ぶもので、手を入れて自慰行為をするのは不可能。ひもをほどけばズボンが下に落ちてしまう。証言通りの行為は物理的にありえない、と弁護側は指摘した。

 

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news.yahoo.co.jp

 

検察・弁護側の主張を整理してみて感じる違和感

では、今回の事件のそれぞれの主張と状況を客観的に読んでみると違和感を感じる方は少なくないのではないでしょうか。

 

更に、ジャーナリストの江川氏によると:

 

 被告人質問によれば、被告人は当時、2つの医療機関で週に222~280人の患者を診察していた。そのうち1つのクリニックの患者で、手術が必要な場合、「事件」の現場となった病院で行っていた。手術をするのは月に6,7人。A子さんもその1人だった。
 被告人は乳腺外科の専門医で、患者のほとんどは女性。乳房を触ってしこりを調べたり、乳頭をつまんで分泌物の有無を確認するなど、女性の胸に触れることが、いわば日常業務だった。これまで、患者から性的被害を訴えられたことはない、という。

 

 女性の胸が仕事の対象であり、週に数百人もの胸を診ている乳腺外科医が、5年間診てきた1人の患者に対し、手術の直後に、人が頻繁に出入りする病室の、隣のベッドからは気配が分かる位置で、いきなり欲情して胸にむしゃぶりつき、一定時間なめ続け、さらに、カーテンのすぐ外に患者の母親がいるのが分かっていてマスターベーションまで行う……。
 あまりにも現実離れしてはいないだろうか。

 

乳腺外科医のわいせつ事件はあったのか?~検察・弁護側の主張を整理する(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

痴漢で起訴されて、有罪になる確率は99%。

行列のできる法律相談所でもおなじみの北村弁護士によると、「痴漢で起訴されて、有罪になる確率は99%」だそうです。しかも、これは「本当にやった人」「やっていない人」「やっていない、と主張した人」すべてが含まれるというのです。

 

grapee.jp

 

今回のような事件を見ると、以前投稿した「行き過ぎたフェミニズム運動」について考えてしまいます。

 

ウォール街では「女性の同僚と夕食を共にするな。飛行機で隣の席に座るな。ホテルの部屋は違う階に取れ。1対1で会うな。」が新ルールとなりつつあります。

 

「性悪説」を前提に異性を判断してしまうと、男性・女性との溝が深まるばかりです。今一度、異性を「ニュートラル」な目線で見る努力を忘れていないか考えてみては如何でしょうか?

 

www.yutori-blogger.com