【勝間和代が激怒した】「メルカリ読書法」で得する消費者、損する著者。
目次
「メルカリ読書法」とは?
つい最近、「メルカリ読書法」という言葉がTwitterでバズっていました。
簡単に説明すると、本を買う(新品もしくはメルカリで)→読む前にメルカリで出品する→本を読む→売却、という流れになります。
インターネットでは「メルカリ読書法」のメリットが話題になり、筆者も実際この手法を実践しています。様々なメリットがある「メルカリ読書法」ですが、筆者が特にいいと感じるメリットは以下の通りです:
- 部屋がスッキリ。買った本をそのまま売る事によって本を溜め込まなくなる。
- 大幅コスト減。特に新しい・人気な本は6~8割程度で売れるため実質的に半額以下で本が読める。
- 本を読むペースが上がる。本を買ってそのまま出品することによって、短期間で集中して本を読むようになる。
逆に、デメリットとしては手間がかかることが一番でしょう。面倒ではありますが、「メルカリ読書法」はかなり生産性の高いハックである事は間違いないでしょう。
メルペイ、新しい本を『借りるようにして読む』騒動
そんな「メルカリ読書法」がバズる中、メルカリで新しい本を売買することに対して著名人から様々な批判が相次ぎました。
その発端となったのが、メルペイの代表取締役青柳氏の以下のコメントです。
同社の青柳直樹代表取締役は、「新しい本を『借りるようにして読む』という、メルカリとメルペイならではの体験を届けられる」と話す。
メルペイ、スマホ決済で後払いサービス 「使い終わったらすぐメルカリで売却→売上金で決済」サイクル狙う - ITmedia NEWS
これに対して、勝間和代がブログにて痛烈に批判しました。以下、勝間氏のブログから抜粋しました。
記事を読んで、心底驚きました。著者として、大変不愉快です。
著者にとって、本を書いても、原則として新刊の印税しかこないというビジネスモデルだということを、メルカリの代表取締役や参加者はどこまで理解をしているのでしょうか?
今回のメルペイは、著者や出版社へのなんの敬意もなく、そのような使い方をわざわざ助長するような決済方法を取り入れて、それを想定ビジネスシーンとするのはあまりにもひどいです。
私はそのような使用方法を推奨するメルカリとは、これからは一切取引をしないし、講演も出ませんし、自分でも出品しませんし、また、買うこともありません。それを宣言します。
中古本で著者へ印税が入らないシステムはこれはメルカリだけの問題ではなく、ビジネスモデル上の問題なので、こちらは電子書籍など、ほかの手段で当面は補っていきたいと思いますが、メルカリのあまりの著者や出版社へ敬意のなさに、驚いて、このブログを書きました。
更には、レオス・キャピタルワークス株式会社の創業者の1人である藤野英人も今回のメルペイ青柳氏の発言に対して批判しています。
新しい本を『借りるようにして読む』、賛成派も
そんなメルペイ青柳氏の新しい本を「借りるようにして読む」 発言には賛成派もいます。
その代表格がZOZOの田端氏です。以下、田端氏のツイートになりますが、消費者側の意見を代弁してくれているように感じます。
勝間氏や藤野氏は著者側の意見の代表的なものになりますが、消費者側は田端氏のコメントに共感できるのではないでしょうか。
自分の本は、紙の新刊本で買え!買った後はメルカリに出品するな!と本の著者が言うのは、読者への敬意がない。
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) 2019年2月22日
この通りだ!>本は読まれてナンボ。「メルカリ叩き」は、ケツの穴が小さい上に、視野が狭いぞ!〜本は「天下の回りモノ」である|高井浩章 @hiro_takai|note(ノート) https://t.co/BFZVfOdEuF
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) 2019年2月23日
著者側も消費者側も満足できるシステムを構築せよ
消費者側はなれべくお手頃に本を読みたい。対して、著者側は利益を最大化したい。どちらも実現できればみんなハッピーですよね。
それを実現する方法が「サブスクリプション型」のサービスです。動画コンテンツはネットフリックスやHulu等の普及が進んでいるにも関わらず、本に関してはまだまだサブスクリプション型のサービスが普及していません。
本のサブスクリプション・サービスが普及するためにはタブレット端末の普及が必須です。しかし、最近はスマートフォンの大型化が進んでいるためタブレット端末がなくても電子書籍を読めるようになってきています。
今回の騒動をきっかけに本のサブスクリプション・サービスを検討してみては如何でしょうか?
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